疲労検査
疲労について
当院では「頑固で長引く疲労」、つまりいわゆる「慢性疲労」の状態の方を対象に、客観的な検査と治療を重視して取り組んでおります。「慢性疲労」とは、医学的には「日常生活に支障が出るほどの疲労が、睡眠・休養などにより回復せず6ヶ月以上続く」状態です。日本人を対象とした大規模調査では、就労人口の約4割の方がこの「慢性疲労」に該当するとの報告があります。
一方で、似た用語として「慢性疲労『症候群』」(筋痛性脳脊髄炎)があります。これは慢性疲労に加え、リンパ節の腫れや咽頭痛、関節痛、微熱など感染症様症状を6ヶ月以上伴うもので、原因不明ながら感染症・自己免疫が引き金となる難治性病態と考えられています。(※当院ではこの慢性疲労「症候群」に相当する状態の方は治療対象外となりますのでご注意ください。)
前者の「慢性疲労」(比較的、健康状態に近い疲労)の方は多く当院にご来院いただいており、適切な検査とケアを重視しています。
疲労の検査について
疲労検査はまず原因の分析から始めます。原因は大きく分けて、脳疲労と身体疲労に分かれます。前者に関してはERP脳波検査など、後者に対しては、副腎皮質や性ホルモンの機能低下検査、ミトコンドリア機能低下検査などを行います。
原因が判明すれば、それぞれの原因に対する治療やケアでサポートいたします。